大庭建築設計事務所
2件のレビュー

北千束の家

約30年の木造住宅のリノベーションです。リノベーションでどこまでやるかは、常に予算や期間、また建主さんとのご希望とのすり合わせになります。

外壁はタイル貼りで悪い状態ではないため、今回は基本的に手を加えず、窓周囲のシーリングのやりかえと簡単な清掃、補修に留めました。屋根はコロニアルで再装が必要でしたが今回の改修で長く持たせたいというご要望から、再塗装や解体はせず、その上に新しくガルバリウム鋼板の屋根を加えました。
工事は法改正前でしたが新しい基準以上の熱性能を確保しています。窓は場所により、窓ごとの交換、カバー工法、インナーサッシの取付、ガラスのみの交換と使い分けています。1階の床は一度解体し、基礎断熱を加えるとともに、水蓄熱式の床暖房システムを加え、熱環境を安定するようにしました。熱源は
一般的なエアコンで床下に吹き出すシステムです。3層の建物のため、上下階の温度差が大きくなるので上下階の空気を循環させるダクトを設置しています。建物外周部の内装壁は一度撤去し、耐震性を確保するための補強、制振装置の設置とともに断熱材を全て新しく入れ直しました。
プラン上は大きく間取りを変更はしてませんが、2階の水回りを大きく変更し、動線や使い勝手などを整えました。階段の蹴込み板を外し、建物中央部に光と
空気の通り道を作りました。2、3階の床は解体撤去せず既存床の上に貼ったり、既存の造作家具や扉などを再利用することで無駄なコストのかからない工夫もしています。

内装には無垢の床フローリング、珪藻土の左官仕上げ、お気に入りのタイルを貼るなどしています。ハンドル等の金物は真鍮または真鍮色で統一し、必要なものは建主さんのに購入、支給して頂くなどもしています。
プロジェクトの竣工年/制作年: 2025
プロジェクトの費用: 1,000万円以上3,000万円未満
国: 日本
郵便番号: 145-0062